【ビルメン四点セット】二級ボイラー技士の体験記!独学での勉強法を解説します。

こんにちは。ボイラー技士のあーるです。
今回は、私が2018年に取得した二級ボイラー技士の資格について解説していきます。
ボイラー技士は、ちゃんと勉強すれば確実に合格できる資格です。
取得を考えている方は、この記事を参考にして勉強頑張ってください!
この記事のポイント
・二級ボイラー技士は大きな施設の保守などで活躍できる資格
・取得までの費用は、合計で40,000円くらい
・免状の申請には、実務経験かボイラー実技講習が必要
使用した教材
二級ボイラー技士の試験では次の教材を使用しました。
「【改訂版】 二級ボイラー技士試験」 著:石原鉄郎 一橋書店
内容としては、テキストと模擬試験2回分がついているものになっています。
解説が丁寧で分かりやすく、ボイラー技士のテキストの中では安価な方なので、おすすめです。
ただ、問題数があまり多くないのが難点です。
不安な方はインターネットで過去問を載せている方がいるので、そちらを見るようにしましょう。
※近年ボイラー技士は難化が噂されているのでこの参考書だけでは難しい可能性があります。
二級ボイラー技士の概要
まず、ボイラー技士は国家資格です。
ボイラー取扱作業主任者になれる伝熱面積の大きさによって特級、一級、二級と分かれています。
なお、二級ボイラー技士しか持っていなくても、取り扱い作業自体は伝熱面積が大きいボイラーであっても可能です。
以下に、簡単な表を置いておきます。
伝熱面積の大きさ[㎡] | 取り扱い作業 | 作業主任者 |
25~ | ○ | × |
25未満 | ○ | ○ |
また、ボイラー技士は冷暖房や給湯設備を担うボイラーを扱う仕事ができます。
そのため、ビルメンテナンスや設備関連の仕事に就いている方が取得することが多いです。
試験の概要
二級ボイラー技士に受験資格はありません。
そのため、誰でも受験することができます。受験者は30~50代の男性が多いイメージです。
試験の回数としては、全国に7カ所あるセンターだと月1~2回、各都道府県では年1回行われていて、日程はかなりばらばらです。
受験申請は郵送のみで、申請書は協会本部か管轄のセンターに郵送で送るよう依頼するか(有料)、取扱機関に自分で取りに行く方法があります(無料)。
取扱機関は、安全衛生技術試験協会のホームページに書いてあるので、そちらを参考にしてください。
試験手数料は6800円で、受験申請書に含まれている指定の払込用紙を使用し、郵便局か銀行で払い込む必要があります。(ATM不可)

乙4と比較すると、非常に面倒だと感じると思いますが、乙4が楽なだけです。
二級ボイラー技士の試験は5択式で、「構造に関する知識」「取り扱いに関する知識」「燃料および燃焼に関する知識」「関係法令」 の4分野あります。
それぞれの分野で40%以上かつ、合計で60%以上正解すれば合格となります。
試験時間は3時間で、途中退室は1時間経過した時点から可能です。
合格率は55.7%(平成30年度)で、毎年60%前後といったところです。 乙4よりは、むずかしいイメージだと考えてください。
免状の申請
二級ボイラー技士は免状の申請に以下のものが必要になります。
必要なもの
1,免許申請書・・・会場で配布されています。取り忘れた場合は、厚労省のホームページからダウンロード可能です。
2,1500円分の収入印紙・・・収入証紙とは違います。郵便局で購入可能です。
3,写真(3×2.4cm)・・・申請書の右上に貼り付け。免状の写真になります。
4,免許試験合格通知書
5,免許証送付用封筒+392円分の切手・・・当日会場で受け取れる申請用セットに入ってます。取り忘れた場合は、392円分の切手のみ郵送。
6,実務経験等を証明する書類・・・実務経験がない人はボイラ協会で3日間ボイラー実技講習を受ければ「ボイラ実技講習修了証」がもらえるので、それを同封しましょう。
ボイラー技士免状

労働安全衛生法による免許証に、取得した資格について1がつくものになります。
(今回の場合は二ボイラーに1がついている)
ボイラー実技講習とは
ボイラー実技講習とは実務経験のない人に向けた講習です。
開催は平日の3日間で、各都道府県の協会で月2回程度行われています。
予約制なので、夏休み期間は早めに申し込まないと埋まってしまいます。
時間は9時~17時(休憩1時間)で最初の2日間は座学、最後の日は実技講習です。
実技講習では実際にボイラーを動かすことができます。
費用は東京で受講した場合、教材費や各種手数料込みで26,237円(令和2年4月)です。
各都道府県によってかかる費用が違うので、必ず確認するようにしましょう。
二級ボイラー技士の体験記
受験時のスペック
・ボイラに関しては、知識ゼロ
・理系大学生
・乙4取得済み(熱の知識などは多少生かせるかも?)
受験の申し込みは、近隣の取扱機関に行き申請書をもらい、郵送で行いました。
勉強法としては、最初に、ボイラー実技講習に行きました。
というのも、ネットで体験記を調べたところ、先に受講した方が勉強しやすいとのことだったためです。
メリットとしては、試験の内容と重複する部分が多く、講師の方の丁寧な解説(試験のポイント含め)や、ボイラに関する機器の現物を見ることができる点が大きいです。
免状を発行するためには必ず行かなくてはならないので、合格後にイヤイヤ受けるくらいなら、先に行って試験勉強として活用しましょう。
これから受験する方にも、最初にボイラー実技講習を受講することをおすすめします!
試験勉強は、上記の参考書を2周し、ネットの過去問サイトで満点を取れるレベルになるまで、繰り返しました。
勉強時間はだいたい40時間くらいだと思います。期間は2ヶ月くらいで、毎日30分~1時間くらい勉強するイメージです。
受験は年に一度しかない東京の会場にしました。
というのも、月一回試験がある関東安全衛生技術センターは、非常に交通の便が悪いためです。
(千葉県の五井の山奥にあります。)
当日の試験では、何問か迷う問題がありましたが、基本は過去問に近い問題でした。
試験時間は3時間ですが、1時間半くらいで出ました。
ちなみに、ほとんどの受験者は1時間くらいで出てしまいます。
受験すると分かりますが30~40分あれば終わります。
約1ヶ月後に結果が通知され合格でした。
費用内訳
・テキスト代・・・1100円
・受験料・・・6300円?(現在は6800円)
・ボイラー実技講習費(教材費含む)・・・25137円(現在は 26,237円 )
・免状申請費・・・約2500円(写真代含む)
・郵送費・・・約600円(受験申込書、免状申請書)
・交通費・・・約3000円
合計 38,637円
ボイラー技士を取得するには、だいたい40,000円くらい必要だと考えてください。
ボイラー実技講習がある関係で、費用がそれなりにかかります。
まとめ
・二級ボイラー技士は、大きな建物の設備管理に必要。
・合格率は6割前後と難易度低め。しかし、特殊な用語が多い。(ちなみに、電験三種にも出題されることがある用語です)例:空気予熱器、節炭器など
・免状の申請には実務経験orボイラー実技講習が必要。
・試験より前にボイラー実技講習に行ったほうが良い。
以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
受験される方は、ほかの方の体験記も見ておくと、勉強しやすくなるのではないかと思います。
この記事を見た方が、二級ボイラー技士試験に合格することを祈っています。
それでは。